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Luminar
September 25
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SKYLUM社のLuminarには既存の写真編集ソフトにはなかった高性能かつ個性豊かな機能が数多く存在します。
今回はその中でもLuminarを代表する機能の一つであるAccent AIフィルター(以下AIフィルター)をご紹介します。
こんにちは、E-M-Wです。
まずは、AIフィルターについて簡単に解説します。上の写真はフィルターパネルに表示されているAIフィルターの項目です。
このようにAIフィルターで調整できる項目はフィルターの適用量を示す増強のパラメーターしかありません。
なんと、このAIフィルターは増強のパラメーターの上げるだけで、人工知能が写真を解析し、露出・コントラスト・シャドウ・ハイライト・黒レベル・白レベル・トーン・彩度・明瞭度などの補正項目を自動で調整し、最適な写真に仕上げてくれます。
これまで他の写真編集ソフトを使用し、様々な補正項目を調整していた人たちにとっては、この機能の説明を聞いてもにわかには信じがたいことだろうと思います。
百聞は一見にしかずと言うことで、ここからは実際にAIフィルターを様々な作例で使用してその実力を確認してみましょう。
まずはこちらの海の写真をご覧ください。
この写真を一目見ると、露出がオーバー気味でコントラストが乏しく、雲は明るすぎてディテールが失われ、青空の青が弱いという印象を受けると思います。
この写真を自分が基本の補正機能だけで仕上げるとしたら、以下のような基本補正を行います。
上は自分で補正を行なって出来上がった写真です
では、次はAIフィルターを使って同じ海の写真を補正してみましょう。
今回AIフィルターの実力を公平に判断するために、AIフィルター以外の補正は一切行っていません。上はAIフィルターのみを使って出来上がった写真です
流石に全く同じ結果というわけにはいきませんでしたが、AIフィルターの増強のパラメーターを60に調整しただけで、全体のコントラストが調整され、雲のディテールが生み出され空の青さも出ており、自分の手で補正した写真とほぼ同じ結果になっていることには驚きです。
こちらは京都のとある寺内を撮影した写真なんですが、完全にアンダーな露出の写真です。
この写真を自分が基本の補正機能だけで仕上げるとしたら、以下のような基本補正を行います。
先ほどの海の写真では自分で行なった補正後の写真も掲載しましたが、 今回はAIフィルターの補正結果のみを掲載します。
上はAIフィルターのみを使って出来上がった写真です
かなりの露出アンダーの写真だったため増強のパラメーターは最大値の100にしましたが、その結果黒潰れしていない写真に補正されました。
ちなみにこちらの写真も先ほど同様、AIフィルター以外の補正は一切行っていません。
この二つの作例から分かるようにAIフィルターを使用すれば、パラメーターを調整すると言うたった1ステップで、写真をここまで補正できるということが十分理解していただけたのではと思います。
写真編集が不慣れな方でも、このように簡単に素早く写真を補正できるのがこのAIフィルターの魅力ですね。
次はAIフィルターを使った応用編になります。
この夜景の写真、街並みが暗い感じですね。
これを補正するためにこれまで同様にAIフィルターを使用してみます。
AIフィルターを使用した結果、自分が意図した通りに街並みは明るく煌びやかになりました。
しかし、同時に暗かった空も明るく補正されています、自分としては空は明るくするつもりはありませんでした。
今回のようなケースでは、マスク機能を使用しAIフィルターの効果を補正したい部分だけに適用しましょう。
フィルターパネルの筆マークをクリックし、
の4種類からマスキングの方法を選択します。
なお、今回はAIフィルターの紹介のためマスクの詳しい使用法については割愛させていただきます。
空以外の街並みをこのようにマスキングしました。
これで街並みの部分のみにAIフィルターの効果が適用された写真の完成です。
上は補正前の写真です
上はAIフィルターの効果を街並みの部分のみに適用した写真です
今回はAIフィルターの効果を部分的に適用するためにマスクを使用しましたが、もちろん他のフィルターでも同じようなことが可能です。
このAIフィルターは、写真をどのように補正すればいいかわからない初心者におすすめなのはもちろんですが、仕事などで大量の写真を扱う方が補正にかかる時間の短縮のために使用する用途にもおすすめです。
今回の記事を書くにあたり様々な被写体でこのAIフィルターを試してみましたが、ほとんどの場合満足いく仕上がりになりました。
ただし、先ほどの夜景の写真のように稀に自分の意図している仕上がりにならない場合もありましたが、そんな時は自分の手を少し加えて仕上げましょう。
現在でも十分優秀な機能であることは間違いないのですが、今後のLuminarのバージョンアップでさらにAIが進化することを期待しています。