きれいな海の風景写真を撮りたいけど、どうやって撮ればいいかわからないという悩みはありませんか?
この記事ではそんな方のために、海の風景写真を撮影するときのポイントを紹介します。
海の風景写真撮影のポイントは下記の3点です。
時間によって変わる風景を撮影する
ワイドレンズと三脚を使う
海と空のバランスを意識した構図を考える
時間によって変わる風景を撮影する
海は空を映す鏡でもあります。このため、時間によって刻々と変わる空によって、海の風景も大きく姿を変えます。
ここでは、神秘的な海の風景を撮影するための2つの時間帯について紹介します。
日の出や日没前後のマジックアワー
満月の夜
1. 日の出や日没前後のマジックアワー
マジックアワーとは、日の出や日没の前後40分程度の時間のことです。この時間帯は、空が神秘的な色に変わり、それを映す海も美しく輝きます。
天候も大事です。雲1つない晴天が良いとは限りません。夕日に染まる雲は美しく、シーンの雰囲気が大きく変わります。
雲も太陽の角度も刻々と変化するので、マジックアワーの時間帯は気を抜かずに撮影を続けましょう。
マジックアワーの撮影で難しいのがホワイトバランスです。
「実際に見たときは黄金色に染まっていて感動したのに、撮ってみると色が薄い」
こんなことがよくあります。
でも、これを自分の感覚だけで調整するのは難しいですよね。
そこでおすすめなのが、Luminar Neoの「ゴールデンアワー」という機能です。
風景写真ツールの中にあります。
使い方は簡単!
「ゴールデンアワー」の適用量をプラスにするだけです。
下の写真が編集前です。
ゴールデンアワーを+70にした写真がこちら。
簡単に神秘的な黄金色に輝く海を再現できました。
これを自分で調整するのは難しいので、ぜひ使ってみてください。
2.満月の夜
普段とは違った、神秘的な海の写真を撮影したいという方は、満月の夜がおすすめ。
柔らかく青白い月の光に照らされた海は、マジックアワーとは違った美しさがあります。
夜の撮影で難しいのは、日没前後に比べて暗いということです。
暗い状況で撮影する場合、次のいずれかを選択することになります。
シャッタースピードを遅くする
F値を下げる
ISO感度を上げる
三脚や明るいレンズがない場合、必然的にISO感度を上げることになります。
このとき問題になるのがノイズです。
こちらの写真をご覧ください。
雲の部分を拡大した写真がこちら。
こんなときにおすすめなのが、Luminar Neoの「ノイズレス」です。
難しいノイズの除去をAIで処理してくれます。
「ノイズレス」ツールを開いて、アドバイスに従って低・中・高のいずれかをクリックするだけの簡単操作。
今回の写真の場合、「低調整」が推奨ということなので、アドバイス通りにやってみました。
ノイズレス適用後の写真がこちら。
拡大写真を比較してみましょう。
まずはノイズレス適用前。
次はノイズレス適用後。
ノイズでガサガサした感じがなくなりました。
これが自動でできるのは嬉しいですね。
ワイドレンズと三脚を使う
海の風景写真を撮影する場合、ワイドレンズと三脚の使用をおすすめします。
ワイドレンズを使うことで、海と空の広がり感を強調できます。16mm〜35mmの範囲のレンズを選びましょう。
基本的に、風景写真はF8〜11程度に絞るため、レンズのF値はあまり気にする必要はありません。
ただし、月明かりが照らす海を撮影する場合や、手持ちで撮影する場合は、F2.8程度の明るいレンズがおすすめです。
明るいレンズを使うことで、ISO感度を上げずに撮影できるため、ノイズが少ない高画質の写真を撮影することができます。
三脚を使うと下記のメリットがあります。
シャッタースピードを遅くできる
ISO感度を下げて高画質な写真が撮れる
三脚がない場合、手振れを防ぐためにシャッタースピードを上げることになります。手持ちなら1/80以上が必要でしょう。
暗い状況でシャッタースピードも下げられないとなると、ISO感度を上げるしかありません。そうなると、ノイズが問題になります。
三脚を使えばこれらの問題をすべてクリアすることができます。
風景写真を撮りに出かけるときは三脚を持って行きましょう。
海と空のバランスを意識した構図を考える
海の風景写真では、海と空のバランスを意識した構図を考えることが重要です。
どのくらい海を入れて、どのくらい空を入れるか。
これによって写真の印象は大きく変わります。
構図を考えるときは下記の点を意識すると良いでしょう。
水平を取る
三分割線を利用する
水平を取る
これは海の風景写真で最も基本的で重要なことです。
他の風景写真以上に水平をしっかり取ることが重要になります。
なぜなら、海の風景写真には、「水平線」という水平がしっかり分かるものが写っているからです。
これが傾いていたら違和感のある写真になってしまいます。
例えばこちらの写真、違和感がありますよね。
本来なら、三脚やカメラの水準器でしっかり水平を取って撮影するのが良いですが、うまくできなかった場合は、トリミングで調整しましょう。
Luminar Neoでは、「クロップ」の機能で自動的に水平を調整できます。
下の画像のように「水平調整」というのがあるので、赤枠部分をクリックしてください。
自動的に水平を調整してくれます。
マウスのポインタを写真上部に移動させると、下の画像のようにポインタが矢印の形に変わります。
この状態で、クリックして左右にドラッグすると、傾きを調整できます。
水平線がまっすぐになるように調整しましょう。
三分割線を利用する
海の風景写真では、海と空のバランスが重要です。
これを決めるときに参考になるのが、三分割のグリッド線です。
縦横それぞれを三分割して、その線上や交点に被写体を置くことで安定した構図になります。
Luminar Neoのクロップでは、下の写真のようにグリッド線が表示されるので、これを参考に構図を考えましょう。
この写真はこのようにトリミングしてみました。
グリッド線で見ると、下の図のように配置しています。
水平線をグリッド線上にし、右の森の部分を三分割の範囲に収めました。
三分割法を基本として、自分がより見せたいものは何かを考えて比率を変えると良いでしょう。
例えば、ゴールデンアワーで黄金色の空を強調したい場合は、水平線をグリッド線より少し下に持ってくると良いと思います。
プロの写真を見るときに「この写真は何をグリッド線上に配置しているのだろう?」ということを意識してみてください。
多くの写真が、グリッド線を意識した構図になっていることが分かると思います。
まとめ
海の風景写真の撮影では、時間が重要です。
マジックアワーと呼ばれる日の出や日没前後の時間帯は、空が神秘的な色に変わり、それを映す海も美しく輝きます。
満月の夜もおすすめです。柔らかい光に照らされた幻想的な写真が撮影できるでしょう。
これらの写真を撮影する場合は、三脚とワイドレンズを使うことをおすすめします。
15mm〜35mmのレンズを使うことで、海と空の広がり感を強調できます。
三脚は遅いシャッタースピードでも手振れの心配なく撮影でき、暗い条件でもISO感度を上げずに撮影することができます。
構図は次のことを意識しましょう。
水平を取る
三分割線を利用する
海の風景写真は、他の風景写真以上に水平であることが重要になります。
水平線という絶対的な基準があるため、これが斜めになっている写真は違和感があります。
海と空のバランスも重要です。海をどのくらい入れて、空をどのくらい入れるか。
構図を考えるときは、三分割のグリッド線を意識すると良いでしょう。
グリッドを基準に、自分がより見せたい部分を広く取るようにすれば、自分の意志が伝わる写真になります。
プロの写真を見るときも、グリッド線を意識してみると、多くの学びがあり、自分の作品に活かすことができるでしょう。
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