高橋 伸哉さんの撮影には二十年以上かけて磨かれてきた「経験」がしっかりと反映されていました。経験があるからこそ持っている「絶対の自信」、自信から作り出すモデルさんとの関係と信頼、関係と信頼から生まれる情緒的な瞬間。
Curbon.jpプロジェクトの一員である高橋伸哉は日本でも指折りの優れた写真家です。
あなたの最初の写真の思い出は何ですか? なぜカメラを手にとってみたんですか?
当時付き合っていた彼女が一眼レフカメラを持っていてファインダーを覗いた時の世界観に魅了されたから。
今まで見たことのない感覚になった。
高橋さんの世界観を教えてもらえますか?何が見えますか? 今はどのような写真を撮りたくて、それが過去に振り返ってどのように変化してきましたか?
リアルを追求して撮影していきたい。自分にしか撮れない雰囲気や気配をいつでも求めている。現在はそれに加えて風景写真も残すようになっている。
この時代にしかない日本の街や風景を撮ることに興味がある。尊敬するアーティストなどはいますか? なぜですか?
特にいない。自分の欲求を満たすために越えるべき壁は自分なので自分にしか興味がない。
現在どのような写真からインスピレーションが生まれますか? 印象深い最近ご覧になった写真展はありますか?
インスピレーションは映画から感じ取ることが多い、写真展はあまり見に行かない。
あとは、小説を読むことで想像力を豊かに噛み砕いて写真にイメージさせる。
高橋さんの写真は日本がテーマになってることが多いです。それは何故ですか?日本以外に行ってみたい所はありますか?
単純に日本に住んでいるから。海外は世界をカメラを相棒に旅して周りたい。
大自然や長く続く道。日本にはない風景や情景を切り撮りたい。
カメラやレンズの機材を教えてもらえますか?他には何を常に持ち歩いていますか?
フィルムカメラは、ハッセルブラッドにnikonFM2
デジタルはFUJIFILMのXPRO2にX100F。
レンズは、10mmから135mmまで持っている。
単焦点レンズを好んで使う。撮影者:高橋 伸哉