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レッスン 1 基本を学ぼう

January 01

2 min. to read

このレッスンでは HDR 写真の基本について学びます。最初の課題写真も与えられます。

HDR (High Dynamic Range の略) はフォトグラファーの間ではとても認知度の高いテクニックで、ソーシャルメディアやフォトグラフィーフォーラムにおいてもよく話の題材に上がっています。HDR は初心者、経験者、どちらのフォトグラファーにも同じように使われています。HDR を使うことによって、フォトグラファーは面白くて使いやすく、非常に効果的な方法でカメラセンサーの制限を超えることができるのです。

限界って一体何?と思う方もいるかもしれませんね。友人に写真を見せながら、こんな台詞を言った経験はありませんか?「実際はもっときれいだったんですよ。行ってみないと分からないですね。」
HDR はこんな問題を乗り越え、画像を通してもっと素敵なストーリーが伝えられるようになります。

一枚の写真で、カメラが一般的に露出できるのはそのシーンの中の(設定で選択した)光か影のどちらかです。どちらの場合もカメラはシーン全体の光を均等には記録しません。それは一枚の画像では通常不可能なことなのです。(人間の目は違います。人間の目には全ての光が見えますし、調整することもできます。)

これがどんな結果を生み出すかというと、次のどちらかです。明るい箇所が必要な分だけ暗くなる (暗すぎる影は使い物にならない)、もしくは影の部分は必要な分だけ明るくなる (明るすぎると白とびして使い物にならない)。つまりどちらを取るか、ということになってしまいます。影の部分のディテールがよく見えて空が白トビした画像を取るのか、空はきれいにバランスが取れていて影の部分は暗くて何も見えない画像を取るかです。

私たちがお話ししていることを完璧に表している例をお見せしましょう。これは明け方、アイルランドのパブで撮影された単一露出の写真です。このような状況では通常、カメラはこんな風に記録します。空はなかなかの明るさですが、影の部分はかなり暗いですね。 レッスン 1 基本を学ぼう Image1

下の写真は、異なる値の露出で撮った複数の写真を組み合わせ、HDR 写真を作成しました。ご覧のように、先ほどの写真と比較すると光の分布はかなり均等です。雲や空の色もしっかり見えますし、建物部分の影のディテールもよく見えます。こちらの写真の方が見栄えがしますよね。 レッスン 1 基本を学ぼう Image2

このような制限を超えること、これこそが HDR の真髄なのです。このような HDR 写真を作るには、フォトグラファーは様々な露出値で一連の写真を撮る必要があります。 (ブラケット撮影と呼ばれます。) ブラケット撮影をすると、暗めのものから明るめのものまで、一連の明るさの写真が撮れます。 

そしたらこれらの写真を Aurora HDR Pro のようなソフトウェアで合成します。すると画像全体を通して、光のバランスが適切になり、結果、あなたの目に実際に見えた画像に近づけることができます。暗い影の部分に明るさが加わり、明るい部分には少し暗さが加わることで、バランスのとれた画像になるのです。

これであなたが実際に経験したシーンをより正確に再現することができます。もちろん、あなたの芸術的な好みに合わせて、もっとクリエイティブに写真を補正することもできます。可能性に制限はありませんが、まず HDR で光を均一にすることはその可能性への良いスタート地点となるでしょう。

風景写真と HDR

風景写真は HDR がどれだけ役立つのかを示す完璧な例です。あなたが撮影したことのある美しい夕日を思い出してください。薄れゆく光の中で、通常前方は空より暗くなります。そこであなたが露出を前方に合わせ (前方を明るくするため) 、一枚だけ写真を撮ると、空が完全に白トビするリスクを背負うことになります。つまり写真が明るすぎるために、美しい夕日の色を完全に失うことになるのです。でもあなたが最も捉えたかったのはその夕日ですよね。

下の写真は露出を影に合わせて撮影したものです。影の部分のディテールは見えますが、空の様子は全くわかりません。でもそこが一番捉えたい箇所なのです。 レッスン 1 基本を学ぼう Image3 しかし、様々な美しい色を捉えるために露出を空に合わせて一枚だけ撮影すると、今度は前方が暗くなりすぎてその中のディテールを失います。もしあなたが捉えたいのがシルエットだけ、という場合はそれでも構わないのですが、多くのフォトグラファーは、前方と空の光のバランスをとります。画像全体の光の分布が均一な方が、視覚的に見栄えがするのです。

次の写真は露出を空に合わせたものです。いくつかの色を捉えることはできていますが、このシーンを正しく再現しているとは言えません。影の部分は完全に暗くなってしまっています。そもそも画像全体が暗すぎます。 レッスン 1 基本を学ぼう Image4 こんな時に HDR は役に立つのです。光と影のコントラストが大きい場所で撮影し、HDR を使ってカメラの制限を超えてみましょう。暗めの写真から明るめの写真まで、一連の範囲の写真を撮って合成してみてください。簡単に問題を解決することができます。

こちらがこの HDR 写真を作成するために撮影した一連の写真です。 レッスン 1 基本を学ぼう Image5 これが Aurora HDR Pro を使った後の写真です。写真をマージして、いくつかプリセットを使い、数か所補正を行いました。結果、実際に体験した美しい夕暮れのシーンを、より正確に再現することに成功しました。 レッスン 1 基本を学ぼう Image6 HDR が活躍するのを実感できる良い例は、自然風景 (特に上の写真のような光のコントラストが大きい夕暮れ時)、都市風景、建築物等です。屋内の写真でも、例えば暗めのライティングのインテリアに、明るい太陽の光が窓に写り込んでいるシーン等はわかりやすいです。

こちらは HDR で作った、空を背景にした写真です。少し「輝き」を加えました。街に明かりが灯り始める時間帯、ブルーアワーは HDR 写真を撮るのにとてもいい時間帯です。光が反射する水辺があるなら尚更です。 レッスン 1 基本を学ぼう Image7

一般的に言えば、どんな時でもブラケット撮影をすることをお勧めします。撮影したものを全部使うのか、何枚か選んで使うのか、それとも一枚だけ使うのかは後で決めればいいのです。後のことを考えたら、ブラケット撮影をしておいた方が安全ということです。もしかしたらいつか、全ての写真を使うことになるかもしれないのですから。それからもう一つ考慮に入れておくべきなのは、あなたの好みや加工スタイルは、時とともに変化するということです。撮影時に全種類のブラケット写真を撮っておけば、いつか過去に撮った写真を使って HDR でまた違った冒険をすることができます。そんな時、いろんな明るさを捉えた写真があれば便利ですよね。

なぜ HDR 用に撮影をするのでしょう?

もしかしたら全ての写真を HDR で (ブラケット写真を合成して) 加工するわけではないかもしれません。 でも念のため、どんな時もブラケット撮影をしておくことをお勧めします。備えあれば憂いなし、ですよね?多くのフォトグラファーは撮影に出かけると必ずブラケット撮影をして、後で必要となった時に困らないようにしておきます。

HDR について読んだり、使い始めたりすると、これは人によって意見が分かれるものなのだと気づくことでしょう。HDR を使うことによって頭の中にある写実的シーンを再現できるという人もいれば、時にそれがやりすぎとなって、芸術的なアイデアを押し出しすぎてしまうと反対する人もいます。どちらの道を選ぶのかはあなた次第です。これはあなたの芸術であり、あなたの選択なのです。ただ、HDR 写真は繊細なものから攻撃的なものまで、多岐にわたるものだということを覚えておいてください。同じように HDR の使用に関する意見も様々なのです。

あなたのスタイルは経験や学び、変化を重ねるにつれて進化していくことでしょう。重要なことは、HDR とブラケット写真の撮り方に慣れておいて、あなたが写真を使ってクリエイティブな世界を表現したいと思った時に、それらを使えるようにしておくことです。

Aurora HDR Pro の素晴らしいところの一つは、このプログラムはフレキシブルで優秀で、あなたが写真で表現したいクリエイティブな世界をどんな方向にも持っていくことができるというところです。加工によって頭の中にある現実的な画像に近づけることもできるし、非現実的な方向に変えることもできます。ソフトで空想的な世界を作り出すこともできれば、ただディテールを引き出すために使うこともできます。Aurora を使えば可能性は無限なのです。 レッスン 1 基本を学ぼう Image8レッスン 1 基本を学ぼう Image9

それは次にお話しします。さあ始めましょう!

まず最初にすることは、ブラケット撮影をするためのカメラの設定の仕方を学ぶことです。カメラによっては HDR 用のボタンが付いていて、素早くブラケット設定を選択することができるものもありますが、ボタンが付いていないカメラもあります。もしあなたのカメラにボタンが付いていない場合、メニューの中に BRK または BKT という文字があるか探してみてください。通常はこれらがブラケットの意味で使われています。(稀に AEB と表記されていることがあります。Auto Exposure Bracketing の略です。) 見つかったらそこでいくつかオプションが現れます。カメラマニュアルは手元に置いておくと便利でしょう。もちろんインターネットで調べてもいいです。

ブラケット撮影用にカメラを設定する際、最初の大きな決断は一回のブラケットセットを何枚の写真にするかということです。3 枚だけというフォトグラファーもいますし、 11 枚という人もいます。カメラのメーカーによって違いますが、メニューの中にいくつかオプションがあるはずです。多くのフォトグラファーは一つのシーンに対して、基本として 3 段階露出でブラケット撮影します。 

結局はあなたのカメラが光をどのくらいよく捉えられるのか (センサーのダイナミックレンジの性能) 、それからそのショットに対してあなたが持っているビジョンを完成させるために、どんな露出を使いたいかをあなた自身が知っていることです。そのためにはいろいろ実験してみる必要があります。また、これはあなたの撮影している場所の光の状況にも左右されるということを覚えておいてください。 レッスン 1 基本を学ぼう Image10レッスン 1 基本を学ぼう Image11 もう一つの決断はショット間のストップ数 (露出段階) です。5 または 7 露出撮影をするとき、ストップ数は 1 段ずつになります (実際 HDR にマージする際に全部は使わないかもしれませんが。) 通常、3 露出のときは 2 段ずつになります。 

この選択はあなたのカメラセンサーのダイナミックレンジと、そのセンサーがシーンにどれだけ対応できるかによって変わります。広い範囲の光をとらえるためにもっと露出が必要な場合は、露出補正ダイアルを少し動かして別のセットにして、そのセットでもっと大きな数の露出にしてください。すぐ簡単にできます。何枚の写真を撮るかと露出間隔を選択したら、これで準備は完璧です。

HDR を撮影するフォトグラファーのほとんどは、カメラを絞り優先モード (モード選択ダイアルには A と表記されています。) に設定します。こうすると、一つの露出に対して何秒必要なのかをカメラが決めてくれます。あなたはこれを決めずに済むので、このモードは HDR の撮影に向いています。もし手動モードを選択すると、それぞれの露出に必要な秒数をあなたが決めることになります。 

絞り優先モードの方が簡単なのです。撮影前に考えることが少なくて済みます。いざ撮影しようとその場に立ったら、すぐに始めたいですよね。

ブラケット写真を暗いものから明るいものにするのかも、設定で選択することができます。 (メニューの中にあります。) 暗いものから明るいものでも、明るいものから暗いものでも、順番は特に重要ではありません。個人の好みの問題です。 レッスン 1 基本を学ぼう Image12 最後にもう一つ考えなくてはいけないのは、ブラケットの中心を決めるかどうかです。多くのフォトグラファーはカメラを -2, 0, +2 に設定して撮影します。(3 露出の場合) シーンによって、これが適正なこともありますし、 +2 の露出値では明るすぎるということもあるかもしれません。

そんな時はブラケットを -2 より暗いところから始めてください。例えば -3 から始めれば 3 枚のブラケット露出は -3, -1, +1 になります。-4 でもいいでしょう。そしたら -4, -2, 0 になります。これはシーンによって異なりますので、撮影を始める前に少し実験してみるといいでしょう。 

大切なことは、中心が決まっている (-2, 0, +2) ブラケットセットが絶対に必要なものなのだと決めつけないことです。暗めで始めたり (例えば -4, -2, 0) 、明るめで始めたり (例えば 0, +2, +4) 、中心をずらしたほうがうまくいくかもしれません。色々試してみて、あなたにとってベストなものを見つけてください。 レッスン 1 基本を学ぼう Image13

次に、構図と絞りを選択します。露出値以外は違いのない写真に仕上げるため、絞り (f 値とも呼ばれます) はブラケット撮影の間は一定にしておきましょう。

また、多くのフォトグラファーは ISO 感度を可能な限り 100 にしておきます。これは三脚を使えば簡単です(下記参照)。手で持って HDR 撮影する場合 (詳しくは後のレッスンでお話しします。)、 ISO 感度を上げてもっと速く撮影できるようにしたほうがいいでしょう。

あと二つお話ししておきます。三脚とケーブルレリーズについてです。どちらも素晴らしい HDR 写真を撮影するためには非常に役立つのでおすすめです。一連のブラケット写真を撮影するにあたって鍵となることの一つは、それらがまっすぐに揃っていることです。Aurora HDR Pro はアライメントに関してはかなり優れています (手で持って撮影したものでも使えます) が、最初から三脚を使って撮影しておけばアライメントの心配をせずに済みます。(これについては後のレッスンでお話しします。)

ケーブルレリースもとても役に立ちます。カメラを設置して撮影の準備ができたら、ケーブルレリーズを握るだけで全ての写真を撮影することができます。もう一つのやり方はシャッターボタンを押すことですが、これをすることでカメラが少し揺れるというリスクがあります。カメラが揺れたらまっすぐ完璧に揃った写真はできません。ということでこの二つのステップは野外で正確なショットを撮るためには非常に役に立つのです。

これでブラケット撮影ができます。 レッスン 1 基本を学ぼう Image14

iPhone HDR

HDR の人気が携帯電話での撮影にも徐々に広がってきているということはご想像いただけるかと思います。近年の携帯電話に内蔵されているカメラは実際かなり性能が高いです。これは iPhone ユーザーの視点で書いていますが、Android の性能もかなり良いと聞いています。もちろん、フルサイズカメラの方が断然良いことは明らかです。でも携帯での撮影は楽しいですし、ポケットに収まるサイズというのはとにかく便利です。

内蔵 HDR の性能はなかなか良いです。カメラモードで HDR を選択し、On または Auto にするだけです。iPhone が 3 枚の写真のベストな部分を確定して組み合わせ、一枚の写真にします。(ちなみに、メニューの設定で通常の写真と HDR を保存するかを選択できます。) また、どちらのオプションにしてもセルフタイマーを選択することができます。ここで大切なことは、とにかく撮影時は出来る限りじっとして動かないようにすることです!DSLR と同様に、写真はとにかくまっすぐ揃っていた方が良いのです。露出撮影時の安定感を保つために三脚を使うというのも一つの手でしょう。設置方法はいくつかあります。

こちらが iPhone HDR です。編集は一切していない、iPhone からそのまま取り出したものです。 レッスン 1 基本を学ぼう Image15 また、多くのフォトグラファーは iPhone で HDR 写真を作成するために別のアプリも使っています。あなたも様々なアプリを試してみて、好みに合うものを見つけてみてください。Pro HDR X、vividHDR、Simply HDR 等が人気のアプリです。どのアプリでも、複数の露出を捉えて一枚の HDR 写真に組み合わせることができます。(様々な編集や補正を行うこともできます。)

別の方法としては、iPhone HDR 画像を non-HDR iPhone 編集プログラムに取り込んでクリエイティブなエフェクトを適用することもできます。とにかく出来ることは百万通りとあるのです。

  iPhone で取ったショットを Aurora に取り込んで作業することもできるということは忘れないでください!Macphun を使った創造の可能性は本当にたくさんあります。iPhone の画像だからといって iPhone だけで編集しなければいけないということはないのです。プロ用ソフトウェアを使ってどんなアイデアが広がるか、試してみてはいかがでしょう。

興味深いのは、iPhone で HDR 撮影をするともっとクリエイティブに、リスクのある写真に対してもオープンな気持ちになれる、ということがよくあるのです。iPhone が「本物のカメラ」ではないということで、もっと自由な気持ちで使えるのかもしれません。あなたの選ぶ構図や編集においても同じです。さあ、写真を撮って、編集して、新しいアプリを試して、実験、実験、実験です!楽しいですよ!

次のレッスンもぜひご覧ください。本当の楽しみはここからです!レッスン 1 基本を学ぼう Image16

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