こちらのレッスンでは手持ちで撮影している時と三脚を使用している両方の時のシャープなHDR画像の撮り方を教えていきます。

おかえりなさい!

レッスン2ではレッスン1で撮ったブラケットを取り、HDR画像に合成するか直接Auroraに取り込むか、もしくはホストプログラムで選んだものを通すかを学びました。そうしたことで、特にファイルを合成するときにアライアメントやゴースト除去を使用しない場合、動きや写真のブレた部分などに気づくことができたはずです。三脚を使用しないとよく起こる現象で、多重露出のためにカメラを固定させる時すべてを直線上に並べるのは難しいことだからです。完全に静止するというのは難しいのです。

しかし写真の中のすべてを完全に静止させるということは三脚を使用しても保証できません。特に外にいる場合は風を変えること(木などの動き)や気候のパターン(雲の動きなど)、車が通り過ぎる、水が流れるなどのよくある光景も忘れてはいけません。

ここでは三脚でHDR撮影vs手持ちでHDR撮影について話していきます。ときどき、三脚を忘れ、自分でカメラを持ちながらブラケット撮影をしなければならないときがあります。それでもいいんです、そんなこともあります。ここではそれを最大限に生かすコツを話していきますので、自慢のショットを何枚か持ち帰り気軽にHDRに合成できるはずです。

三脚をHDRのために使う

HDR撮影のときには常に三脚を使うことをお勧めします。三脚を持ち歩くのは少々面倒と感じる時もあるかもしれませんが、写真を見返した時にそれを思い出す事はないでしょう。撮った写真に満足するだけです。

三脚がとても重要である2つの主な理由:

  1. フレームが完璧にラインアップしていることを確認してくれる。HDRの自然な性質として、あなたは違った露出のレベルで同じものの写真を撮っていることになる。この意味はというと写真を併合した時に写真を完璧にラインアップしたいのでゴースティングにもアライメントにも問題がなくなります。
  2. その他の点ではブラケットをセット内の明るい撮影では長いシャッタースピードが必要になるので、三脚がブレを防いでくれます。数秒にも満たない間でもカメラを完全に静止した状態に保つ事はとても難しく、何度も何度もそれをしなければなりません。三脚がそれをあなたの代わりにしでくれるのです。

上記のように、いくつか自分でコントロールできない事もありますが(動いている雲や車など)、写真がしっかりとラインアップされているかやそれらがブレているかなどコントロールできることもあります。そこで三脚が役に立つのです。

三脚を購入するとき、オプションが多いものを見つけましょう。大きな三脚や小さな三脚、ミニ三脚、トラベル三脚など種類はさまざまです。金属製のものや、カーボンファイバーで作られたものなどもあります。混乱することもあると思います。お店の人と話し、調べてみるのがいいでしょう。あなたがしたいことなどを思い浮かべましょう。インターネットで口コミを見てみましょう。他の写真家と話してみましょう。

スタジオで撮影をしていますか?三脚を持ってたくさん旅行をする予定はありますか?大きなDSLRで撮影をしますか?それとも小さなミラーレスのカメラですか?近くのカメラ屋さんで、あなたと同じモデルのカメラが置いてあるのか、それと三脚がカメラに設置されているかを見てみましょう。実際に触ってみましょう。一日中持ち運ぶには快適な重さかどうかチェックしましょう。背が高い人は特に、三脚が一番伸びた状態での高さを確認しましょう。これからベストフレンドとして頼ることになる三脚なので時間をかけてぴったりなものを選びましょう。

でも、ちょっとまってください。常に三脚を携帯しているというわけではないし、三脚の使用が許されてない場所もあるでしょう。そういうときもあるので、他に手段がない場合は手持ちで撮る準備をしておきましょう。何も持って行かないよりは手持ちブラケットでも持っていた方が良いでしょう。(クリーンなショットが撮れるように調節するため)!

手持ちでHDR撮影

たくさんの写真家たちと話し始めると、誰かが「三脚ポリス」の文句を言っているのを耳にすることがあるでしょう。これは三脚の使用を取り締まるために所定の場所に立っている公的なまたは警備の人の事を言います。ほとんどの写真家たちが数を忘れるくらい遭遇していて、初めてのときと同じくらい毎回嫌な思いをしています。彼らが三脚を見ると、あなたがその場所を「専門的な理由」で撮影していると勝手に決めつけ、それが理由で三脚の使用を許してくれません。それに対しての質問は一切受け付けてくれません。

三脚ポリスでない場合でも、三脚の使用を控えさせられる原因はさまざまです。混み合っていて、人々が三脚の足にぶつかってしまうこともあります(このようにして写真がぼけてしまったり、あなたのショットを台無します)。設置する時間がなく、ショットを見逃したくないときもあるかもしれません。政府関連の建物や、教会など規定で三脚の使用を禁止しているところもあります。目的地に着くまでわからない場合がほとんどなので、手持ちブラケットで撮影ができるよう準備しておくのがベストです。

そのオプションしかない場合の、手持ちHDR撮影のコツを紹介します。

秘訣 1. まず最初に、スピードを落としましょう。急いで撮ろうとしている時に三脚の使用が禁止されていることが分かり、息切れを起こしてしてしまうかもしれません。そんなときは撮影の前に少しリラックスすると、呼吸も心拍数も元に戻ります。

秘訣 2. ISO感度を上げましょう。これは早めのショットのときのシャッターのスピードを落とすために役立ち、このようにしてフレーム間での動きを最小限に留めるためのいい機会を与えています。注意しておきたいことは、あなたの写真にデジタルノイズを発生させてしまうので、ISO感度を上げながら、 さまざまなテストショットをしてみましょう。高速バースト–CHモード。連続ハイスピードモードでの撮影はその間に動きが起こる可能性を軽減してくれます。

秘訣 3.  肘を体のサイドに押し込み静止した状態を保ちます。写真を撮る前に大きく深い深呼吸を数回します ー これでさらにリラックスして集中できるようになります。カメラを両手で持ち、息をゆっくり吐きます。息を吐き終わる頃のちょうど次の息を吸う前あたりでシャッターボタンを押すといいでしょう。そのときが一番静止していると感じられます。息を吐ききった時にシャッターを押すまで長く待ちすぎるともう一度息を吸うところから始める事になってしまいます。 

秘訣 4. 座って何かに寄りかかるようにすると安定感が増します。(ただし肘は閉再度に押し込んだまま)。教会なら柱や腰掛けが使えます。壁に背中をもたれます。床に座ります。安定できる姿勢を見つけましょう。何かに寄りかかっていられる場合でなければ、スクワットをするような姿勢での撮影はだいたいが不安定になってしまうので避けましょう。

秘訣 5. アパーチャーの設定をしましょう。もし常にアパーチャーをきつくした状態で撮影をしているのであれば、少し広げた状態で撮影をしてみましょう、というのもそれによって光がさらに速くなりそれで速いセットのブラケットが取れるからです。どのやり方が自分に合っているのか実験してみてください。

秘訣 6. どのシャッターのスピードが低すぎると言えるのか?カメラの焦点距離で1よりも早いシャッタースピードを保ちましょう。200mmのレンズを使用している場合、1/200秒かそれよりも早くに設定しシャープな写真が撮れるようにしましょう。50mm?それなら、1/50秒のものを使いましょう。調節をするときはこれらの数字を頭に入れておきましょう。

秘訣 7. もしレンズに振動低減が付いていたり、カメラに手ぶれ補正が内蔵されている場合、常にそれがオンになっていることを確認してください。ピントを手動で合わせるか「フォーカスロック」を使用して構成を固定し、自動焦点移動を防ぎましょう。最初のブラケットのセットを撮り、それからまた撮りますのでその時必要な調節をするように注意しましょう。(ISO感度を大幅に上げる、など)複数のショットを余分に持っていることをお勧めします。

ここでアライメントと合成されたものとされてない手持ちHDRブラケットの例をご覧ください。アライメントなしで合成されたものアライメントありで合成されたもの

HDR用のライティングの条件

一般的には、撮影に出かけるときはだいたい2つのシナリオのうちの1つに当てはまると思います。1つは十分に光がある場合、日中の屋外などで手持ちでHDR写真を撮るには簡単な時間です。明るい光があるとカメラが速く写真を撮ることができます。これが午後の光で手持ちで取られたHDR写真です。

2つめのシナリオは微光のときで、1日の中で早いか遅い時間帯(日の出、日没やブルーアワー)かまたは大聖堂や博物館の中などです(光が制限されている場所)。微光のときこそがまさに三脚が必要になる時で(使用が可能な場合)、それは露出に通常よりも長く時間がかかるからです。これが日没後に三脚を使用して撮影したHDR写真で、長い露出のライトトレイルと合わせたものです。大聖堂のの中で撮影された写真です。 
この微光条件はいい写真を撮るために三脚が必要でした。たとえあなたの手が外科医のように安定していたとしても、十分な光があったとしても、それでも手持ちで撮影するときはフレームの間で少しの変化が出る傾向にあります 。カメラを完全に安定させるのはとても難しいことなので、手持ちHDRを最大限に活用してもらうためにコツなどを上記しています。小さな体の動きが写真がブレるかどうかに大きな影響力があり、呼吸でさえも影響を与えることがあります。これを最小限に抑えなければいけません。

HDRを三脚がを使って撮ることのメリット。

HDRを三脚を使って撮る一つめで一番のメリットはそれの持つ安定感です。ブレてしまわないかどうかや、正確にアラインメントできてるかどうかなど心配せずにブラケットを捉えることができます。他の写真もアラインメントができていて歯切れのいい写真になることが確信できます。これがあなたのHDRの傑作を創り出すいいスタートになります。

二つめのメリットは低いISO設定で撮影ができるところで、写真にノイズがないようにしてくれます(高いISO設定は写真の中でかなり大きいノイズがでます)。 Aurora HDR Proがノイズを減少させていますが、低いISO設定ので三脚を使えばその必要がなくなるということと知っておくのがいいでしょう。

三脚を使うその他の大きなメリットとしては、長い露出のHDR作品を可能にするということです。街中で走っている車を撮る場合に使えるぴったりのテクニックです。長い露出は車をブレさせ、代わりに美しい糸のような光を残してくれます。 その他の例として、流れる水があります。長い露出は水をシルキーで滑らかに見せ、それが芸術的な効果になります。手持ちで撮る場合はこういったことは両方ともできません、というのも正確でクリアな長い露出ができるほどカメラを静止させておくことができないためです。 デービッド・シュミット とトレイ・ラトクリフが撮ったすばらしいHDR写真の例です。

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以下のリンクで 前回のレッスンをチェック:

レッスン 1: HDR フォトグラフィーの基本
レッスン 2: ブラケット写真をマージする

HDR チュートリアル-レッスン3- 三脚vs手持ち | Skylum Blog(2)

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HDR チュートリアル-レッスン3- 三脚vs手持ち | Skylum Blog(4)

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