AIは、情報の統合やデータの分析、そして意思決定の改善と、すでに私たちの生活のあらゆる面に影響を与えています。

そして、写真業界においてもAIを使った様々な機能がリリースされています。

テキストから写真を生成することもできるため、AIが写真家の仕事を奪うことを懸念する方もいるでしょう。しかし、AIは仕事を奪うのではなく、創造性を高める良きパートナーです。

AIを使うことによって、今まで多くの時間がかかっていた作業を短時間で終わらすことができ、写真家は創造的なことに時間を使うことができます。

AIは写真のワークフローを改善し、効率的な作業を可能にします。

この記事では、AIによって変わる写真のワークフローについて紹介します。

ワークフローを改善する4つの機能

AIは今まで非常に時間がかかっていた作業を短時間で終わらせたり、後処理では不可能だったことを可能にします。

ここでは、次の4つの機能について紹介します。

  • 不要なものの消去

  • ノイズ除去

  • 画角の拡張

  • ぼけ具合の調整

不要なものの除去

写真に不要なものが写りこんでしまった場合、それを除去する技術は以前からありました。
しかし、背景が複雑な場合、不自然な状態になってしまいます。

例えば次のような場合です。

AIによって変わる写真のワークフロー | Skylum Blog(2)
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柵の前に立つ人物を消去するのは非常に手間のかかる作業です。

AIを使わず消去すると、下の写真のような不自然な状態になってしまいます。

Photoshopを使って少しずつ修正していけば、自然な状態で消去することはできますが、非常に時間のかかる作業です。

AIを使えば簡単に消去できます。
Luminar Neoには「ジェネ消去」という機能があり、下の画像のように消去したいものを選択するだけです。

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このようにどこを消去したか分からないほど自然な仕上がりになります。

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手間のかかる作業をAIに任せることで、写真家は創造的な作品作りに集中することができます。

ノイズの除去

高いISO感度で撮影したときに発生するノイズは写真家を悩ませる要因の1つです。

RAW現像ソフトには、以前からノイズ除去の機能はありますが、調整が難しいことがあります。
ノイズ除去を強くすると、ディテールが失われ、ぼやけた写真になってしまいます。

ノイズとディテールはトレードオフの関係にあり、最適な調整が難しいです。

AIを使うことで、ワンクリックで最適なノイズ除去が行えます。

例えばこちらの写真、ISO 5000で撮影したため、ノイズが目立ちます。

このノイズをAIを使った機能で除去することができます。
Luminar Neoのノイズレス機能を使ってみましょう。

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この機能は、AIによってノイズを解析するため、ユーザーはノイズ除去の強度を選択するだけです。

ノイズレス適用前後の写真がこちらです。

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ノイズレスによって画質の劣化が改善されているのが分かると思います。

微妙な調整が求められるノイズ除去をAIによって簡単に行うことができ、写真編集の作業が短時間で終わるようになりました。

画角の拡張

AIによって、存在しないものを作り出せるようになったことも大きな変化です。

例えば下の写真は、ビルの周辺に余白がなく窮屈な印象になっています。

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Luminar Neoのジェネ拡大を使うことで、存在しなかった風景を作り出し、構図を整えることができます。

下の写真は、ジェネ拡大によってビルの周囲の風景を拡大しました。

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ジェネ拡大によって、写真を撮り直さずに自由な構図に変更できるようになります。

撮り直しができない場合に大きな助けになるでしょう。

ボケ具合の調整

AIは、いままでRAW現像ソフトでは不可能だったことも可能にします。

写真の明るさや色は後処理で簡単に修正できますが、ボケ具合は撮影時のF値によって決まるため、後で変更することができません。

しかし、AIはボケの調整も可能にします。

Adobe Lightroomに試験的に導入されている機能に「ぼかし(レンズ)」という機能があります。

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この機能を使ってボケを調整した写真がこちら。

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背景のボケが強くなっています。

このように、従来は不可能だったこともAIで可能になり、写真家の表現の幅が広がりました。

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  • AIの今後の展望

    AIはまだ発展途上の技術であり、今後の進化が期待されます。様々な発展の形があると思いますが、私は次の2点に注目しています。

    • AIの精度改善

    • マルチモーダルによる生成

    AIの精度改善

    AIは今まで不可能だったことを可能にしましたが、まだまだ満足できる結果が得られないことも多いです。

    例えば生成AIによる画角の拡大。より大きい範囲を拡大すると、下の写真のようになってしまいます。

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    現実世界ではありえない奇妙な建造物が生成されてしまいました。

    ボケの調整も不自然な結果になることがあります。

    下の写真がぼかし適用前後の写真です。

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    不自然なボケにより、被写体がミニチュアのように感じてしまいます。人間が見れば不自然だと気づくのですが、AIでは難しいのでしょう。

    これらの問題はいずれ改善され、写真家にとってより使いやすい機能になることを期待しています。

    マルチモーダルによる生成

    マルチモーダルというのは、複数の情報をAIが扱うことです。
    例えば、画像生成AIの場合、一般的にテキストのみで命令を与えて画像を生成します。
    マルチモーダルの場合、画像+テキストという形で命令し、画像を生成します。

    なぜマルチモーダルが今後重要になるのか。

    それは、テキストだけで想像通りの画像を生成するのが難しいからです。

    例えばこちらの画像をご覧ください。

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    このような画像をテキストだけで作ることができたら素晴らしいですよね。

    これを生成するために使用したテキストはこうです。

    「気まぐれ​な​スチーム​パンク​風​の​飛行船​が​浮島​の​真ん中​で​空​を​舞​い​上がり​ます」

    これを自分で考えることができるでしょうか?

    おそらく多くの人にとっては難しいでしょう。

    そこで重要なのが、「画像+テキスト」のマルチモーダルです。

    自分のイメージに合う画像をAIに読み込ませ、テキストで補完することで、イメージに近い画像を生成することができます。

    Adobe Fireflyでは、すでに画像を参照する機能が搭載されていますが、まだ精度が不十分です。

    今後、より精度が向上し、マルチモーダルによってより直感的に生成AIが使えるようになることが期待されます。

    まとめ

    AIによって変わる写真のワークフローについて紹介しました。

    AIは写真家の仕事を奪うと思われることがありますが、そんなことはありません。写真家がより創造的な仕事に集中するための良きパートナーです。

    AIを使うことで、今まで多くの時間が必要となっていた作業を効率的に進めることができます。これにより、写真家は面倒な作業から解放され、創造性が高まるでしょう。

    また、今までできなかったこともAIで可能になっています。生成AIを使った画角の拡張やボケの調整などが良い例です。

    ただし、現在のAIはまだ発展途上です。その精度は十分ではなく、満足できる結果が得られないことも多いです。今後、精度が改善されることで、AIの活躍の場は広がり、写真家にとって欠かせないものとなるでしょう。

    さらに、マルチモーダルで直感的にイメージに合う画像生成ができるようになれば、より多くの人が使うようになると考えられます。
    AIを使うのは特別なことではなく、誰もが意識せずに当たり前に使うようになるでしょう。

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