写真家マシュー・ジョーダン・スミスがハリウッド俳優コートニー・B・ヴァンスを撮影した際の様子と、その後Luminarを使ってどうやって完成まで仕上げていったのかご説明します。

マシュー・ジョーダン・スミスと撮る有名人フォトセッション | Skylum Blog(2)

プロジェクト – 有名人フォトセッション

  • モデル: コートニー・B・ヴァンス

  • 撮影者: マシュー・ジョーダン・スミス

  • 撮影場所: ロサンゼルス(カリフォルニア)

今回のフォトセッションは俳優コートニー・B・ヴァンスご自身が広告宣伝用写真やメディアで使用する写真をリニューアルする目的で委嘱されたプロジェクトとなります。

概要

このフォトセッションはモデルのスケジュールの関係で急遽設定されました。フォトセッションの前日に私は東京からロサンゼルスへ移動し、その翌日の午前10時から午後3時まで撮影しました。撮影自体は非常にスムーズで、コートニーを被写体として撮影できたのは本当に良かったと思います。

撮影の翌日には東京へ戻って別の仕事があったので、飛行機の中での時間を賢く使う必要がありました。飛行時間は11時間で睡眠時間も確保しつつ、充分休んだら編集作業をしていました。

私は撮影中何がベストか常に意識しています。私の考える「マジックゾーン」にモデルが入ってくれると、何か感じるものがあります。そして、本当に良い写真が撮れるのはそのマジックゾーンです。モデルがこのゾーンに入るのに時間がかかる事もありますし、すんなりその状態に入る事もありますが、いずれにせよその時には必ず分かります。今回のコートニーとの撮影の場合は撮影を始めてから1時間ほどでそのゾーンに入って、それから撮影が終了するまで継続できました。撮影後に撮った写真を見る前からどの写真がベストショットになるか、頭の中で分かっていました。

飛行機の中で編集を始めると、私はマジックゾーンの中でベストショットをいくつか見繕いました。それからLuminarでの編集を開始すれば飛行機を降りて直ぐコートニーにメールで完成写真を送ってびっくりさせられるという寸法です。予め設定しておいた納期よりもずっと前に完成した作品をモデルに送ると必ず驚いてくれますし、なにより喜んでもらえると思います。

マシュー・ジョーダン・スミスと撮る有名人フォトセッション | Skylum Blog(3) Luminarのインターフェース

飛行機の中ではまずいくつかお気に入りの写真を見繕って作業を始めました。今回の様に男性がモデル撮影の時にはエンハンストポートレートプリセットを使って写真の見栄えを整えます。これでのっけから写真のクオリティがグッとあがります。私はいつもバックスラッシュキーを押して適用前後の写真を見比べる様にしています。そこから、まず適用レベルのスライダーを100%から71%に落とす所から始めました。次に右側のバーからコントラストを38%まであげ、更にブラックを弄って-7%まで落とす事にしました。ここでビネットフィルターを使うと実に良く引き締まる印象を受けます。ビネットは−55程度の値でサイズをおおよそ30にすると丁度良かったです。ビネットのラウンドネスは47で今回フェザーリングは一切使用しませんでした。ビネットの中心をコートニーの鼻の位置に合わせて完成です。

飛行機を降りれば完成した写真をコートニーに送って感想を待ちます。すると早速空港からの帰宅途中にコートニーからの返信が来ていて、非常に喜んでもらえました。Luminarは例え外出先であろうとも非常に頼りになると感じています。

一番好きなプリセットを選んでそこから設定を微調整さえすれば、自分のスタイルの写真にぴったりフィットするとLuminarを使っていてよく思います。エンハンストポートレートプリセットは今回の撮影では絶妙なとっかかりになり、いくつかスライダー操作を行っただけで完成写真までこぎ着ける事ができました。皆さんも作業を行う時には効果の適用前後を見比べる様に気をつけておいて下さい。こうすれば眼が自然と変化を認識してやりすぎる事無く作業を進める事ができます。

最後に、自分が撮りたい様に撮ってLuminarでより魅力的な写真に仕上げるというプロセスを忘れないで下さい。また男性のポートレートでは是非、エンハンストポートレートプリセットをとっかかりに作業をしてみて下さい。

グッドラック!

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