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Luminar
October 03
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SKYLUM社のLuminarには既存の写真編集ソフトにはなかった高性能かつ個性豊かな機能が数多く存在します。
今回は写真全体の色調や色合いを簡単変える事ができるLUTマッピングフィルターをご紹介します。
こんにちはE-M-Wです。
LUTマッピングフィルターの使い方の前にLUTについて簡単に解説していきます。
LUTと聞いても、一体どんな効果を得られるのか、そもそも何と読むのかわからない方も多いと思います。
恥ずかしながら、自分もLuminarのソフトウェアを使用するまでは知りませんでした。
ちなみに、LUTはLook Up Table(ルックアップテーブル)の略称で、その意味を調べると
「ピクセル値の数値変換によってイメージの外観を変えることができるデータセットです。」
など難しい言葉で説明されています。
しかし、この説明を聞いてもまだまだLUTが何なのかピンとこない人の方が多いと思います。
先ほどの説明だけではまだまだわからないと思うので、ここからは実際にLuminarのLUTマッピングフィルターを使って写真を編集していきましょう。
まずフィルターパネルにあるLUTマッピングフィルターを探します。
もし、フィルターパネルにLUTマッピングフィルターが見つからない場合は「フィルターを加える」をクリックし、フィルターカタログのプロフェッショナルの項目にあるLUTマッピングフィルターをクリックし、パネルに追加します。
LUTを選択をクリックすると、
• Candlelight
• Involve
• Ushuaia
• Tritone
• 1990
• Manhattan
• Color Punch Cold
• Beijing
• Sepia
• Wooden
• 1960
• Grace
• Genius
• Kodack chrome 3
• Smokey
• Red Trace
• Color Punch Hot
の17種類のLUTが表示されるのでこの中から好みのものを選択します。
ちなみに17種類のLUTには効果をイメージできるような名称が付けられていますが、別にManhattanと名付けられているからといってManhattanで撮影した写真にしか使えないわけではありませんし、1960と名付けられているからといって1960年代風の写真にしか使えないわけではありません。
LUTの名前に惑わされず、いろいろなLUTを試しに適用してみて、写真の雰囲気にあったものを選択しましょう。
今回は1990という名前のLUTを適用してみます。
上の写真を見てわかる通り、LUTを適用する事で写真全体の色調や色合いを変化しました。
インスタグラムなどで使用できるフィルターのようなものだと思っていただければ良いでしょう。
ただし、まだこれで写真編集が終わった訳ではありません。
LUTマッピングフィルターは効果の適用量・コントラスト・彩度の項目があり、必要に応じてこれらを調整する事が出来ます。
今回は効果の適用量を50に弱め、コントラストを-10に気持ち下げて、彩度を50と強めに調整しました。
上が無補正の写真で、下がLUTマッピングフィルターを使用して補正した写真です。
このようにLUTを選んで適用し簡単な調整を行うだけで、雰囲気ある写真に仕上げる事ができるのがこのLUTマッピングフィルターの魅力です。
LUTマッピングフィルターを使用すれば簡単に写真の雰囲気を変えられるという事がわかっていただけたと思いますが、これだけで終わらないのがLuminarの魅力です。
Luminarにはまだまだたくさんの多彩な効果を持ったフィルターあるので、それらと組み合わせてさらに写真に印象的に仕上げることもできます。
こちらは築100年の古民家に訪れた際、縁側に置かれていた蚊取り線香です。
蚊取り線香といえば、昔は夏の風物詩でしたが今ではほとんど見なくなりましたね。
では、そんな懐かし雰囲気をLUTマッピングフィルターで使って表現したいと思います。
今回は、woodenと言う名のLUTを適用しています。
ちなみに今回は適用量100でそれ以外の数値は一切変えていません。
このように全体の色味がアンバー調になり、レトロな雰囲気になりました。
色味に関してはこれで良いのですが、個人的にはもう少しアナログ感が欲しいところです。
写真にざらついた感じを出すために、粒子フィルターを追加し適用量を30にします。
上が無補正の写真で、下がLUTマッピングフィルター+粒子フィルターを使用して補正した写真です。
写真に粒子感をプラスすることでアナログフィルムのようなざらついた感じが出て、よりレトロ感ある写真に仕上がりました。
次の写真は大阪にある咲洲庁舎展望台(通称コスモタワー)から撮影した大阪港の夜景です。
手前にあるのが天保山の大観覧車と海遊館の建物で、奥には大阪の街並みが広がっています。
今回はManhattanという名前のLUTを適用しています。
適用量は100で彩度を30にあげています。
ややマットでクールな雰囲気の夜景写真に仕上がりました。
今回は、写真に煌びやかさをプラスするためにラディエンスフィルターを追加し、適用量50にします。
上が無補正の写真で、下がLUTマッピングフィルター+ラディエンスフィルターを使用して補正した写真です。
ラディエンスフィルターを追加することで街並みが幻想的に輝く夜景写真に出来上がりました。
自力で写真を雰囲気ある色合いや色調に補正するには経験や感性が必要になりますが、LUTマッピングフィルターを使えば誰でも簡単に行う事ができます。
そして、今回の記事で書いたように他のフィルターと組み合わせれば、その可能性は無限に広がります。
それでは、LUTマッピングフィルターを使ってLuminarで写真編集を楽しんでください。