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Luminar
October 10
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SKYLUM社のLuminarには既存の写真編集ソフトにはなかった高性能かつ個性豊かな機能が数多く存在します。
今回は写真を幻想的な雰囲気に仕上げる事ができるオートン効果フィルターを紹介します。
オートン効果フィルターの使い方の前にオートン効果について簡単に解説していきます。
オートン効果とは、カナダの風景写真家のマイケル・オートン氏によって1980年代半ばに発明された現像技術だそうです。
1980年代ということはデジタルカメラはもちろん存在しないので、フィルム写真に用いる技術ということになります。
自分はフィルムカメラを扱ったことはないので詳しくは解説できませんが、ピントをずらしてぼかした写真と露出オーバーな写真の2種類を合わせて一枚の写真に仕上げることで、水彩画のような滲んだボケと輝きを持った独特の雰囲気の写真に仕上がるそうです。
オートン効果はフィルムカメラ時代に先人によって編み出された高度な技術ですが、Luminarを使えば簡単にその技術を再現することができます。
実際にLuminarのオートン効果フィルターを使って写真を編集していきましょう。
まずは、「フィルターを加える」をクリックし、フィルターカタログのクリエイティブの項目にあるオートン効果フィルターをクリックし、パネルに追加しましょう。
これでオートン効果フィルターを使用できますが、その前にLuminarの便利な機能を少しだけ紹介します。
Luminarは多彩なフィルターが使用できるのが特徴ですが、その多彩なフィルター群から毎回使用したいフィルターを探すのは手間がかかります。
なので、自分がよく使うフィルターをお気に入りのフィルターとして登録しておきましょう。
フィルターカタログのフィルター名の横にある星マークをクリックすると、お気に入りとして登録され、今後フィルター名がオレンジ色に表示され見つけやすくなります。また、フィルターカタログの上の方にあるプルダウンメニューから登録したお気に入りフィルターだけを表示することもできます。
このようにフィルターのお気に入り機能を使えば、フィルターを探す手間を省くことができます。
話が少し外れてしまいましたが、改めてオートン効果フィルターの解説に戻ります。
こちらはオートン効果フィルターのパネルです。
タイプという項目があり、こちらで効果の異なるタイプ1・タイプ2の2種類から選択できます。
それ以外には、効果の適用量・ソフト・明るさ・コントラスト・彩度の項目があり、必要に応じてこれらを調整することができます。
では、写真にオートン効果フィルターを適用してみましょう。上がフィルター適用前で、下がオートン効果フィルター・タイプ1・適用量60の写真です。
このようにオートン効果フィルターを使用すると、ふんわりとぼかしたような雰囲気でありながら輪郭部分は強調するという独特な効果を得ることができます。
ちなみに、オートン効果フィルター・タイプ2・適用量60だとこのようになります。
ふんわりぼかした感じはタイプ1同様ですが、タイプ2はタイプ1と比べ彩度やコントラストはあまり変化しないようです。
オートン効果の解説でこの効果は風景写真家のマイケル・オートン氏によって編み出されたと説明しました。
では、この効果は風景写真にしか使用できないと思われるかもしれませんがそうではなく、実は様々な被写体に使用できる万能なフィルターなんです。
上がフィルター適用前で、下がオートン効果フィルター・タイプ1・適用量40・明るさ20の写真です。
オートンフィルタータイプ1は適用量を上げるとコントラストが高くなるため、被写体のキャバリアは毛並みが黒く潰れてしまったので、明るさを20に上げています。
オートン効果でふんわり感が出て、キャバリアがより可愛らしい雰囲気になりましたね。
このように可愛いペットの写真にもオートン効果は相性抜群です。
上がフィルター適用前で、下がオートン効果フィルター・タイプ1・適用量60・彩度-10の写真です。
バラの花びらのピンク色の彩度が派手になりすぎたので、少しだけ彩度を下げています。
綺麗なバラと背景の丸ボケにオートン効果がマッチして、幻想的な雰囲気になりました。
このように風景写真だけでなく可愛い・綺麗な被写体にも、オートン効果は相性抜群だということがわかっていただけたと思います。
オートン効果フィルターは単体で使用しても抜群の効果を発揮しますが、もちろん他のフィルターとの組み合わせることも可能です。
個人的にオススメしたいのがラディエンスフィルターとの組み合わせです。
ラディエンスフィルターを使用すると、全体はぼかしたような雰囲気になり、明るい部分は輝くような効果を得ることができます。
こちらは、京都の鞍馬寺で撮影した写真にまずはオートン効果フィルターを適用します。
オートン効果フィルター・タイプ1・適用量60に設定しています。
オートン効果のおかげで写真に幻想的な雰囲気がプラスされました。さらに、ラディエンスフィルターを追加し、適用量を30にします。
上が無補正の写真で、下がオートン効果フィルター+ラディエンスフィルターを使用して補正した写真です。
ラディエンスフィルターを追加することでハイライト部分に輝きが追加され、オートン効果フィルター単体よりもさらに雰囲気がある写真に仕上がりました。
このようにオートン効果フィルターは汎用性が高く風景写真以外にも使用でき、写真を簡単に幻想的な雰囲気に仕上げられるので多くの人がその効果の虜になるでしょう。
ただし、その独特の雰囲気に嵌りすぎて、写真編集がオートン効果一辺倒にならないようにご注意ください。
それでは、オートン効果フィルターを使ってLuminarで写真編集を楽しんでください。