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Luminar
October 25
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こんにちは、E-M-Wです。
SKYLUM社のLuminarには既存の写真編集ソフトにはなかった高性能かつ個性豊かな機能が数多く存在しますが、新たな機能を持ったフィルターが追加されました。
それが、AI Sky Enhancerフィルターです。
今回新たに追加されたAI Sky Enhancerフィルターは写真の空の部分だけを綺麗に補正してくれる効果をもっています。
これまでの写真編集ソフトでは空の部分のみを補正するためには、まずレイヤーを作り、マスキングで空の部分だけを選択し補正すると行った過程が必要でした。
しかし、このAI Sky Enhancerフィルターを使えば、空の選択範囲を作らずとも空だけを綺麗に補正することができるのです。
ただ、この説明を聞いても多くの人は空の範囲を指定していないのに一体どうやって、空だけを補正してくれるのか疑問に思うかもしれませんね。
実はAI Sky Enhancerフィルターには人工知能が搭載されており、その人工知能が写真全体から空の部分を解析し、最適な補正を行ってくれるのです。
長々と説明しましたが、ここからは実際にAI Sky Enhancerフィルターを使用してその効果を見てもらいましょう。
上の写真はフィルターパネルに表示されているAI Sky Enhancerフィルターの項目です。
AI Sky Enhancerフィルターで調整するのはAmount(量)の項目のみです。
量のパラメーターバーを動かすたったそれだけで見る見るうちに空が綺麗に補正されていくというのです。
まずはこちらのハワイの綺麗な海と近代的なビルと広大な空の写真にAI Sky Enhancerフィルターを使用して補正してみましょう。
上の写真はAI Sky Enhancerフィルターを適用量 60で使用しています。
AI Sky Enhancerフィルターのスライダーを動かしただけで、薄い色だった空が深い青色に、のっぺりとしていた白い雲に立体感が出て、ダイナミックな印象の空になりましたね。
また、ただ単に空全体を青く塗りつぶしているのではなく、空の上の方の色の濃さよりも空の下の方は色の濃さがだんだんと薄くなるようにグラデーションがかかるような補正を行なっているので、空が自然な仕上がりになっています。
次はこちらの写真を補正してみましょう。
この写真は背景の空に木々や電線などが複雑に絡み合っているため、他の写真編集ソフトで空の部分だけを補正するにはマスキングの技術や時間が必要になります。
しかし、AI Sky Enhancerフィルターを使えばオブジェクトが複雑に絡み合った空の補正も、スライダーを動かすだけの簡単作業で完了します。
補正にかかった時間もほんの数秒です。
次はこちらの五重塔の写真を補正してみましょう。
果たして、ここまで極端な露出オーバーな空を補正できるでしょうか?
AI Sky Enhancerフィルターの適用量を最大値の100にしてみました。
あれだけの露出オーバーな空でもこのように青い空に補正してくれました。
個人的にはこれで十分満足ですが、もっと空を青く雲の階調を出したいと言う人もいるでしょう。
そんな時は少し力業になりますが、AI Sky Enhancerフィルターをもう一つ追加してみましょう。
上の写真はAI Sky Enhancerフィルターの量を100と30で適用しています。
フィルターを二重に適用したことによって、AI Sky Enhancerフィルターの効果がさらに高まり、先ほどよりも空は青く雲の階調が出ています。
ちなみにLuminarの他のフィルターでも今回のように二重に適用することは可能です。
今回、空を補正するための機能としてAI Sky Enhancerフィルターが追加されましたが、Luminarには他にも空を補正するためフィルターとして偏光フィルターが存在します。
偏光フィルターには、写真の空の青さをより深い色にし、雲のコントラストを強めるといった効果があります。
しかし、この説明を聞いたらAI Sky Enhancerフィルターと偏光フィルターの効果が同じではないのかと多くの人は疑問を抱くと思います。
そんな疑問を解決するために両者の効果を比較して見ましょう。
まずはこのネオ・バロック様式の図書館の写真をAI Sky Enhancerフィルターと偏光フィルターの両方で補正してみましょう。
上の写真はAI Sky Enhancerフィルターの適用量100で下の写真は偏光フィルターの適用量100で補正しています。
フィルターの適用量は同じ100ですが、明らかにAI Sky Enhancerフィルターを使用している写真の方が空の青さが強く、雲の階調も出ています。
この結果から偏光フィルタよりもAI Sky Enhancerフィルターの方がさらに強力な補正効果を持っていることがわかります。
次はこの空と海と陸の写真で同じ様に比較してみましょう。上の写真はAI Sky Enhancerフィルターの適用量40で下の写真は偏光フィルターの適用量40で補正しています。
AI Sky Enhancerフィルターを適用した写真の方は空のみを補正していますが、偏光フィルターの適用した写真は空だけでなく海の部分も補正され彩度が高くなっています。
このように空と海を含む風景写真では偏光フィルターを使用するよりもAI Sky Enhancerフィルターを使用した方が良い結果になります。
AI Sky Enhancerフィルターを使えば、スライダーを動かすだけの簡単操作で綺麗な空が手に入れることができます。
過去に撮影した風景写真にもAI Sky Enhancerフィルターを適用してみてください、空が綺麗になるだけで素晴らしい写真に生まれ変わるかもしれませんよ。
それではAI Sky Enhancerを使ってLuminarで写真編集を楽しみましょう。