私の写真家人生は20年程前に始まったと言えます。1999年頃、貯金をはたいて最初のデジタルカメラを買った時に初めて私は写真撮影の世界にのめり込みました。カメラはOlympus 3040zです。あっと言う間にカメラで瞬間を切り取る魔法の虜となって、それ以来夢中になって写真を撮影してきました。また、そこからの12年間は500pxを設立して成長させる事に費やしてきました。

500pxではコミュニティが実際の仲間になる事を目標としていて、他の写真家の方々と一緒にどうやったらより良いコミュニティとなるか試行錯誤してきました。2004年には数千人規模だったコミュニティが2016年には1200万人にまで成長するに至っても、私たちのチームとコミュニティの結束は以前のままである事を誇りに思っています。

3万人以上が400超の都市で同時にフォトウォークを実施する毎年恒例のグローバル・フォトウォークを開催する際、Macphun(現在のSkylum)にスポンサーとして関わって頂く事ができた時はこれ以上ない幸せだと思いました。Macphunの方々は素晴らしい写真家コミュニティを築く土台作りに非常に熱心な方ばかりでした。

それから数年経ち、気がつけば僕はアジアに来て全世界で最も規模が大きく興味深いマーケティングの現場にいました。Skylumの方々がアジア市場への拡大の話を私にしてくれた時、これは何かの縁できっと上手く行くに違いないと確信しました。彼らの熱意と写真家コミュニティへの深い理解、そしてビジネスとしての合理的な手法を考えれば彼らに協力しないという手は無いでしょう。

そうして今日、嬉しい事にSkylumのアジア成長部門へVPとして参加させて頂きました。世界の全人口の半分を擁するアジアは文化構成が複雑で、高い次元での市場力学が働く地域です。Skylumの方々とともにアジアの主要な市場で素晴らしいコミュニティを築き、革新的な画像編集ソフトをより多くの人々に伝える伝道師としての役割を全うして行きたいと考えています。

Skylumは将来の事業に対して莫大な金額を投資しており、専属のAI研究所や機械学習の専門家を擁して世界中のプロフォトグラファーと共に次世代の写真編集ツール開発に取り組んでいます。

私にとって大事なのは、Skylumが写真家の真のコミュニティを築きながら、一方で良い画像編集ソフトウェアの開発に尽力し、かけがえの無い価値を持った製品を写真家に提供している事です。この理念は私自身の個人的な考えや事業方針と非常に親和性が高く、アジアの様な極めて競争が厳しく変化の激しい他でみられない様な市場でこうした活動に従事できるというのは非常にやりがいを感じるチャレンジだと捉えています。

写真家やコミュニティメンバー、ディストリビューター、小売店、アフィリエイトパートナー、教育機関等での様々なパートナーとこのアジアの地で関わる事ができるのを非常に楽しみにしております。

Skylum アジア成長部門 副部門長:Evgeny Tchebotarev

Evgenyについて

2004年初頭、FacebookやFlickerが誕生する以前にEvgenyは写真家がネット上で交流して写真を共有し合うプラットフォーム500pxを設立しました。それから14年以上経ち、500pxは1300万人を擁する世界規模の写真家コミュニティへと成長し、2018年にはVCGによって買収されました。モスクワ出身のEvgenyはカナダのライアソン大学で経済経営学の学位取得しています。Evgenyは非常に活発な写真家で世界規模の写真コンテストの審査員に任命されてRed Bull IllumeやPhoto Life、ソニーワールドフォトグラフィーアワードなどで作品の審査を行っています。最近ではEvgenyはアジアの企業を相手に製品の生産管理のアドバイザーとして活躍しています。

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